【海外事業】第2回「植樹祭お手伝いの巻」
2016年09月19日
ミンガラバ~
先日、JTB Polestar主催の植樹祭「Brighter Earth Project」の運営のお手伝いをしてきました。日本とミャンマーの友好を祝うチャリティとして数年前から始まったプロジェクトで、ミャンマー政府の大臣の方などの来賓も含め150名ほどの方々が参加されます。木の苗を植え、参加者全員で将来の発展を願う素晴らしいイベント……なのですが、当日はいくつかトラブルに見舞われることになりました。
植樹祭会場はヤンゴン市内からバスでおよそ3時間ところにあります。主催である弊社の現地従業員さんをピックアップし発車して間もなく、運転手さんが社内のテレビのスイッチを入れてくれました。放送されているのは、お坊さんが念仏を唱える映像…ミャンマーならではの風景です(視聴率が気になります)。市街を出ると舗装されていない道路を進み、森林の中をかき分けて進んでいきます。ヤンゴンの自然はどこか日本と趣を異にするところがあるといいますか、珍しい原生の草花が生い茂っています。「これから植樹するのにあまり森林伐採されてない」と一抹の不安を抱きながらもバスの揺れに身を任せます。そんなことを考えながら会場に到着すると、森の中に開けた原野が広がっており、植樹するための苗と道具一式が並べられてありました(前日に一部の社員さんが準備してくれていたらしい)。
来場者の移動や道具の受け渡しの流れなども計算されていて、事前の陣頭指揮も統率が取れていたこともあり、準備自体は円滑に進んだのでした。さて、問題はここからです。来場者を待っていると、大きな雨粒がぽつぽつと降り始めたのです。今、ミャンマーは雨季。大きな雨粒は次第に強まり、大きな貯水池をひっくり返したような勢いある豪雨に変わり、雷も伴うようになりました。植樹場所もぬかるみ、日本から持ってきた私の運動靴もあっという間にダメになってしまいました…。しかし、こうなるとある意味で開き直れるといいますか、もうどうにでもなれという精神で植樹祭の準備を進めます。ちょうど準備が終わったころに、一般参加者の方々も到着です。
彼らも最初は「えっ、この雨の中でやるんですか」と当惑・不安のまなざしで訴えていましたが、そのまま植樹祭を決行。参加者と主催者、全員で一人一本ずつ、木の苗を植えました。実際に腰を上げて作業してみると楽しいもので、雨の中の作業は、国籍・役職・立場を超えて子供のころに戻ったような純粋な楽しみを生み出しました。そして何より、自分の植えた苗に愛着がわくもので、ミャンマーの厳しい自然に負けず健やかに育ってほしいという思いは、会場の皆さんも感じていたのではないでしょうか。参加された皆さん、風邪だけは引かないよう、体調にだけは気をつけてください。雨の中お越しいただきましてありがとうございました。
【海外事業】第1回「ミャンマーに来ました」
2016年09月03日
ミンガラバ〜
大山といいます。仕事で半年間、ミャンマーに滞在することになりましたので、これから1週間に一回程度、現地の情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。さて、唐突な質問で恐れ入りますが、皆さんはミャンマーについて何か知っていることはありますか?私の1年前のミャンマーの知識といえば、東南アジアのどこかにある国で、アウンサンスーチーさんは名前だけ聞いたことがあり、特徴的な仏塔のパゴダはテレビで見たことがある。その程度でした。おそらく多くの日本の方にとっても、ミャンマーはいわばよく知らない「無縁の国」なのではないでしょうか。しかし実はミャンマーと日本は昔からお付き合いがあり、経済的にもお互いに支え合っている国なんですよ。
アジア最後のフロンティアと謳われていている最大都市のヤンゴンでは、ビジネスチャンスを得るために世界各国からたくさんの人々が集まっています。私を受入れていただいているMyanmar Polestar Travels & Tours という企業では、様々な国籍の方が集まって皆さん楽しく仕事をしています。職場では英語、ビルマ語、日本語の3ヶ国語が飛び交っており、日本ではなかなかお目にかかれない珍しい光景が繰り広げられています。私としましては、こんなにも暖かく(気温は暑すぎますが)迎え入れていただいて、さらに今後の世界経済を担っていくミャンマーを日本の方々にもっと知っていただけるように、ブログを発信していきたいと思います。
そんなミャンマーで、私は介護人材育成のための事業を組み立てるためにやってきました。日本は少子高齢化が進み、労働世代の足りない深刻な時代が到来しようとしています(もうすでに到来していると言ってもいいかもしれません)。その一方でミャンマーは、非常に親日的で日本文化に興味があり、日本で働きたいという方たちがたくさんいます。経済成長にともなって質の高い労働者が多く求められているなどの背景もあり、ミャンマーと日本がお互いに協力しあえる体制を築くことが両者の成長のために欠かせません。介護という仕事をきっかけにして、お互いに支えられる関係性を作ることが私の目的です。(続く)